パックスアースは、法人格取得から11年目を迎え、ネパール共和国に開設した事務所を拠点に環境教育事業を中心に展開しております。この数年間は、カブレプランチョーク地区における植林活動や雨水を利用した溜池・灌漑農業の推進活動を継続しております。2018年度の主な活動は以下の通り実施いたしました。
2018年5月4日:ドリップ灌漑システムワークショップの実施
・Nepal Agro Live 社のドリップ灌漑専門家であるDeepak Lhanalさんによるドリップ灌漑導入ワークショップを開催
・屋内(小学校の校舎を利用)での座学と、実際の畑での実地デモを実施
・ワークショップ開催後、3家庭に溜池用ビニールシートを配布、累計26家庭に
2018年7月22日:進捗状況視察とビニールシートの配布
・ドリップ灌漑システムの導入状況の現場調査を実施
・4家庭に溜池用ビニールシートを配布、累計30家庭に
・トマト:8月-10月が収穫期で、平均して約13,000ルピー(≒13,000円)の売上に
・課題:前年度より少ない降雨量、トマトギバガやコバエなどの害虫、ビニールシートへのネズミによる穴あけ問題
2018年7月22日:果樹植樹
・50の果樹の苗木を持参し、そのうち28をShree Raktakali Primary SchoolのSchool Gardenに植樹
・残りは農家の方に配布して、畑での栽培を依頼。3-4年間で果樹が育つ見込み
2019年1月17日:果樹植樹
・23の苗木(りんご、西洋梨、柿)を持参し、Shree Seti Devi Primary SchoolとShree Kalika Privacy Schoolにも植樹
・過去に植えたりんごの木から、昨年は約50のりんごが収穫され、現地の方で消費されたとのこと
大学生ボーイスカウトグループPax IV Hyperへの協力
・2019年3月6日 -3月24日にネパール派遣を実施したPax IV Hyper(大学生年代のボーイスカウトグループ)9名に渡航補助金を援助しました
・ネパールのスカウトとともに「小中学生を対象とした環境問題に関するワークショップ」と
「ゴミ処理施設(焼却炉とコンポスター)の設置」の2活動の実施
一般社団法人アスリートソサエティへの協力
2020年の東京五輪に向けて、福島県田村市とネパールオリンピック委員会と連携してネパールの陸上選手にトレーニングプログラムを提供している一般社団法人アスリートソサエティ。Pax Earthではネパール現地でのローカルコーディネーション等で参画しております。