パックスアースは、法人格取得から12年目を迎え、ネパール共和国に開設した事務所を拠点に環境教育事業を中心に展開しております。この数年間は、カブレプランチョーク地区における植林活動や雨水を利用した溜池・灌漑農業の推進活動を継続しております。2019年度の主な活動は以下の通り実施いたしました。
2019年4月22日:農業フォーカスグループミーティング
・30人の農家の方とともに水環境整備に関する全体会議と個別インタビューを実施した。
・2019年度は21の農家にてドリップ感慨+ビニールハウスでのトマト育成を実施することを決定した。
・トマトの育成方法のレクチャーを行った。
2019年7月3日:果樹植林
・37の苗木を持参し、3校の小学校と1つの寺院の敷地に、教員・生徒・住民・当団体スタッフで植樹を行った。
・小学校に植樹したものは順調だが、寺院のものは囲いがなかったせいでヤギ被害もしくは盗難にあってしまった。
・持参した果樹:オレンジ、ザクロ、アボガド、マンダリン、レモン、キンカン、花
2019年11月24日:乳牛とトマト育成に関する指導
・雨量が少なかったことからトマトの種の品質が悪く、例年と比べて収穫量が減ってしまった。
・地域全体でトマトの収穫量が少なかったことで、市場での販売価格は上がった。
2019年12月10日:ソイルセメント製の溜池の調査視察
・村の溜池の多くで使っているビニールシートは2016-2017年に配布したもので穴が開き始めている。
・近隣の村でのソイルセメント製の溜池を視察し、4m x 3m x 2m(深さ)で約う24,000リットル貯められるものが約3万円でビニールシート製から改造できることがわかった。
2020年1月21日:果樹植林
・90の苗木を持参し、2校の小学校と34の農家の敷地に、教員・生徒・住民・当団体スタッフで植樹を行った。
・果物がなることで、住人の栄養取得に貢献したり、農家の売上に繋がることから、農家に育成を強く要請した。
・持参した果樹:りんご、西洋梨、プラム、ウォルナッツ、柿、ピーカンナッツ、キウィ
2019年9月27日-10月3日:ネパール人メンバーの来日研修プログラムの実施
・7年ぶりとなるネパールメンバーの来日研修プログラムを実施しました。日本滞在中は当団体のスポンサーへの表敬訪問、進捗報告会議、学生メンバーPax IV Hyperとの交流プログラム、東京視察等を行いました。