パックスアースは、ネパールを拠点に環境教育事業や農村開発支援を中心に展開しております。この数年間は、カブレプランチョーク地区における植林活動や雨水を利用した溜池・灌漑農業の推進活動を継続しております。2022年度の主な活動は以下の通り実施いたしました。

2020年から約2年間に渡り発生してた新型コロナウィルスも落ち着き、ほぼ通常通りの活動に戻すことができました。日本人スタッフによる現地渡航も3年ぶりに実現しました。以下の通り、活動できたことをご報告いたします。

2022年7月16日:果樹植樹(夏)

・レモン200、シトロン60、キンカン10、アボガド27、柿2本、ピーカンナッツ1本の合計300本の苗木を配布しました。
・植樹可能な土地の広さや既有の果樹を考慮し、合計28人に配布・植樹をしてもらいました。
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2023年1月3日:生育状況視察

・PEN代表Sujanと園芸家のRamdhari により生育状況確認と研修会に向けた準備のため、現地を訪問しました。

2023年1月27-28日:果樹植樹研修会

・合計3回の研修会を実施し、計40人の農家や学校関係者への果樹植樹と育成方法の指導をしました。
・指導内容:肥料、剪定、接木、高接ぎ、収穫

2023年2月11日:果樹植樹(冬)

・キウイ120、オレンジ20の合計140本の苗木を合計26人に配布しました。
これまで植樹した果樹の生存率は約83%で、過去に植えた果樹では果物が取れ始めています。
一部の農家では果物の大量生育・収穫に興味を示しており、今後の可能性を相談しています。
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6家庭にてソイルセメント製溜池を建設できました:6/5, 6/9, 6/10, 7/1, 12/12, 1/21に建設

・建設監督には現地在住の石工であるLal Man Tamang 氏に依頼しました。
・それぞれの保水能力は20,000リットル~40,000リットルです。
・貯められた水は家畜、農業、果樹等の育成に使用されています。
・一箇所の溜池建設には約35,000円かかりますが、そのうち12,500円をPax Earthから支援しています。
・現地の農家の多くが牛乳の生産にも取り組んでおり、溜池の水は乳牛の育成に役立っています。
・牛乳販売により、約13,500円/月の収入を得ています。経費を差し引くと約10,000円の粗利になっているそうです。
・現地には100以上の家族がいるため、今後もプラスチックシート製からソイルセメント製への移行を促進します。
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日本人スタッフによる現地視察 ・2023年1月7日-9日:約3年ぶりにネパールを訪問できました。
・Pax Earth Nepal(PEN)の主要メンバーと3年ぶりに顔を合わせられました。
・植樹プログラム担当の園芸家Ramhari Pd. Upadhyayさんと進捗確認会議をできました。