2015年9月19日から22日にかけて3泊4日にてPax Earthの活動地であるネパールを訪問し、Kot Timal, Kavrepalanchokにて地震復興支援活動の進捗状況確認をしたり、農業用水確保のためのドリップ灌漑システムの実験状況の視察をしたり、Pax Earth Nepalのメンバーと進捗会議をしたりしてきました。以下、これらトピックスをご紹介いたします。

地震復興支援

2015年4月25日にマグニチュード7.9の大地震が発生して以来、パックスアースでも我々の活動地であるKot Timal, Kavrepalanchokを中心にテントの配布や仮設校舎の建設などの復興支援活動を展開してきました。今回の渡航においてもさらに1校にて仮設校舎が必要になっているということで、首都カトマンズでトタン屋根などの部材を調達、現地にて組立作業を行いました。
カトマンズでの鉄部材屋でのトタン部材の調達
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竹とトタン屋根を用いた仮設校舎の建設
building
配布したテントはテントとしての役目を終えて、仮説家屋の屋根として活用されてました
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農業用水確保のためのドリップ灌漑システムの試験運用

地震が発生する前からの長期的な村の課題である農業用水の確保のために、地震の復興支援活動が落ち着いてきた夏頃より現地で調達できるドリップ灌漑システムを用いて、実際にトマトの栽培を始めました。今回の訪問では種を植えてから約1ヶ月半経過したトマトを観察でき、ドリップ灌漑による定期的な水の供給と、ビニールハウス設置による必要以上の雨水の防止の2つの対策により、通常の栽培方法より約3-4倍の速度でトマトが出来ており、その品質も高そうということが確認できました。
irrigation

道中での出来事

村へアクセスできる唯一の道路で水が溜まってしまって土がぬかるんでおり、今回の訪問の際にも往復合計約3時間は車をぬかるみから出すために費やさざるを得なくなってしまいました。今後はこれら道路の修復や使用する車両の改善の必要性を感じました。
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